現代の床の間が、家族と
訪れた人をもてなす沼津市
訪れた人をもてなす沼津市
クライアントは、交友関係も広く、家に招いてもてなす頻度が高い方でした。
また過去から引き継がれた雛人形や五月人形など季節の節目を感じさせる素晴らしい調度品を多く所有しています。
新しい家では、調度品を使い季節ごとに設えをする事で、来客をもてなす事・家族が季節を感じ生活を豊かに出来る、この二つを上手くつなげる事を考えました。
そこで、玄関とリビングの間に設えの場をつくり、家人も来客者も見て楽しめる、現代的な床の間としての機能を持たせています
Planプラン
Plan:1リビングダイニングより前室、玄関を望む/リビングダイニング・前室・玄関まで視線が抜けていく。
玄関ホールと前室の間にモンドリアン柄をモチーフとした間仕切りを設ける。
Plan:2リビングよりダイニングを望む/落ち着きのあるリビングに対しダイニングは傾斜天井で濃い木の仕上げとして、上部への視線を誘導、リビングには落ち着きを、ダイニングには開放感を、場所の性格に合わせて空間のボリューム・仕上げを決めています。
Plan:3リビング内のパーソナルスペース、本棚の形状と間仕切りの形状とデザインを合わせる事で調和をつくりだしています。
Plan:4お手持ちのスカーフを裏打ちして額装し飾りました。飾る壁は白く、手前の壁を濃い木目として、遠近感を出し奥の壁を引き立たせています。
建築は壁が大切です。
Plan:5前室への入り口の壁をタイルで仕上げています。
間についている扉の左右のタイルの目地の割付を揃える事で、一枚の壁をきれいに見せています。
Plan:6ダイニング/ダイニングは家族が自然と集まるように開放的で明るい空間としています。
Exteriorエクステリア
Plan:1周辺環境に対し、溶け込ませる為に、手前を下屋とし奥に行くほど屋根の高さを上げ、奥への広がりを出しています。
Plan:2周辺環境と敷地を仕切りつつ、完全には分離したくないとの要望で、入口を奥に伸ばし3本のゲートを設置、敷地に入るまでの距離と時間が、周辺環境との適度な仕切りをつくりました。
Plan:3全体のバランスを取る為、両サイドを下屋とし安定感を感じる事が出来るようなシルエットとしました。
Plan:4入口ゲートは照明を連続させることで、奥行きを強調して、迎え入れる印象を与えています。
Plan:5庭部分は床に照明を埋め込み、陰影を楽しめる空間としました。
Overview概要
延床面積/255.40㎡
- Designer小田 樹
- Interior coordinator浜田 一輝
- Exterior designer佐野 祐介
- Project manager佐藤 徳仁