犬を飼っているみなさんは、家族の一員でもあるペットに健康で長生きしてもらいたいと強く感じているのではないでしょうか?
犬も人間も快適で過ごしやすく、豊かな関係を築きやすい住まいづくりについて解説します。
犬にとってうれしい工夫
私が小学生のころは、玄関先に犬小屋を置き、外で犬を飼っている家が多くみられました。
最近では夏の猛暑の影響で、犬にとっても外の環境で過ごすことが熱中症などのリスクになることや、小型犬の人気の高まりなどから、室内で犬を飼うケースが増えてきています。
一般社団法人ペットフード協会の調査でも2023年には室内で飼育されているのが全体で94.4%となっています。
しかし、室内で飼うとしても、人間の都合に合わせてできている空間が、犬にとって最適なものとなっているとは限りません。
そこで今回は、犬目線で室内・室外において快適な住まいづくりの工夫点を解説します。
滑りにくい床材を選ぶ
犬と一緒に暮らす家の困りごとNO.1はフローリングです。
通常のフローリングであると、人間は気にならないものの、犬にとってはツルツルと滑ってしまい、怪我につながりやすいようです。
怪我といっても滑ってどこかをぶつけるということもありますが、正しく歩けない状態が続くことにより、犬種によって骨折、脱臼、ヘルニアなどの関節症になりやすくなってしまいます。
そのようなリスクの予防になるのが「滑りにくい床材」です。
次の写真はセキスイハイムで建てられたT様のご自宅です。
南面の掃き出し窓に沿ってのあるタイルが貼られています。雨の日は室内トレーニング用になっており、LDKとワンちゃんの寝室をつないでいるそうです。
他にも床材としては、
- タイルカーペット
- 犬用にクッションフロアー
- ゴムタイル
などがあります。
それぞれ「高価/安価」「汚れやすい/汚れにくい」「耐久性あり/なし」などメリット・デメリットがありますので、ご自身のライフスタイルに合わせて選びましょう。
もうひとつのやり方としては、「床のコーティング」というものがあります。
床は面積が大きいため、室内の印象を左右します。
「床もおしゃれにしたい、でも犬には負担をかけたくない。」というかたのために、『愛犬の床』という商品もあります。
『愛犬の床』では、通常の床材の上に、滑りにくいコーティングをかけます。
滑りにくさに加えて、コーティングされた樹脂層が床を傷から守ります。そのため、ワンちゃんが粗相をしてしまった際にも水や汚れから床を守ってくれる役目も果たします。
次の動画は、実際にセキスイハイムで施工されたお客様です。
ポメラニアンと暮らされているそうで、キュキュッと鋭角なターンを決めてくれ、野生そのものの動きを感じるそうです。(笑)
次の写真はボーダーコリーと暮らされているM様邸。同じく『愛犬の床』を施工されています。
コーティングということで定期的なメンテナンスが必要なのかと思いきや、なんと20年保証。なかなか長持ちですね。
また、壁紙なども掃除しやすいものを使うのもおすすめです。
次はT様邸の写真です。
マグネットが取り付けられる素材を採用することで、簡単にトイレシートが交換できるようにされました。(これは人間にとっての工夫ですが…)
いつも快適な温熱環境に
犬は汗腺がほとんどなく、人間と違ってほとんど汗をかかないといわれています。
当然、人間のように服を脱いだり、着たりしての温度調節ができず、口をハアハアさせて熱を逃がすことぐらいしかできないため、夏には熱中症などの危険がともないます。
犬種によっては、暑さが苦手な種類もあれば、逆に寒さが苦手な種類もあるため、どちらの場合も一年中過ごしやすい温熱環境を整えてあげる必要があります。(湿度も大切!)
ここでもポイントがあります。
人間に比べて犬は床に近い環境で過ごすため、床付近の温度に気をつけなければなりません。温かい空気は上に、冷えた空気は下に動くことから人間が丁度よいと感じていても、犬にとって不快な温度になっている場合があります。
特に床暖房は人間よりも犬が影響を受けやすいため注意が必要です。
40℃ほどの温水が床の下を流れるため、体感温度は40℃近くになる可能性があります。
同じ場所にじっとしやすくなる老犬などは、低温火傷のリスクもあります。
また、犬もときとして突飛な行動をとることもあるため、直接「火」を扱う石油ファンヒーターなどは、火傷や火事の原因にもなりかねないので注意が必要です。
このような解決には、セキスイハイムの「快適エアリー」や「空気工房」がおすすめです。詳しくはここから紹介します。
セキスイハイムの快適エアリーなら
一般的なエアコンと違い、セキスイハイムの快適エアリーは、心地よい温度の空気が家じゅうを循環するため、上下の温度差が出にくく、犬や赤ちゃんにも優しい空調システムです。
除湿機能もついているため、梅雨時の湿度対策もばっちりです。
室内に安心できる空間をつくる
犬は自然界ではもともと、洞窟や岩陰を巣穴として暮らしてきた動物です。(オオカミが祖先)
また、優秀なハンターでもある犬は、人間よりも音や匂いに敏感です。ですので、人の動線からなるべく離れた場所に犬が落ちつける場所をつくってあげるとよいでしょう。
収納空間の下部をワンちゃんのスペースにしているY様邸、奥様と13年間住んでいるそう。落ちつけそうですね。壁紙にも消臭クロスを採用しています。
一戸建てならではの愛犬が喜ぶドッグランを庭に
日光浴ができて、自由に走り回れる空間は犬にとってストレス解消の場になります。
せっかくならば自由にのびのび遊べる場所をつくってあげたいですね。 しかし室内と違い、室外空間には注意が必要なこともあります。
安全が第一優先
【脱走対策】
庭から脱走して、交通事故や他人を傷つけてしまうことが最も避けたいこと。
そのため、しっかりとした柵を設けて脱走対策は念入りにおこないましょう。柵の高さや形状、隙間なども重要です。出入り口は内開きで外側に鍵がかかるものがベストです。
【植物に注意】
庭に植物が植えてある場合には注意が必要です。
犬に玉ねぎを与えてはいけないことは広く知られられていますが、うっかり食べてしまうと良くない花や植物もあるため注意しましょう。
地面はどうする?
【天然芝の場合】
野球場にも人工芝の球場と天然芝の球場がありますが、天然芝の方が体にかかる負担が少なく選手生命が長かったりするようです。
犬にとっても天然芝はクッション性がよく、足や体が汚れにくいというメリットがあります。
ただし、芝生も生き物のため、手入れが必要になります。
【人工芝の場合】
人工芝も最近はさまざまな種類が売られており、天然芝に近い商品もあります。
手間がかからず、犬の足や体は汚れにくいです。
【土の場合】
土も自然な環境で遊ばせてあげられるので、犬の体に負担が少ない環境となります。デメリットは汚れやすいことと、雨が降った後などは、地面が乾くまで使いにくいことです。
※こちらのお客様は取材時には土でしたが、ゆくゆくは芝を植えられる予定とのことです
そのため、特に土の場合は、遊んだ後にすぐにきれいにしてあげられるシャワー水栓があると便利です。
【砂利やコンクリートは避ける】
砂利やコンクリート、アスファルトなどは固く負担がかかるため避けたほうが無難です。
【広いバルコニーもあり】
広いバルコニーでも愛犬を遊ばせることは可能です。
その場合には転落防止のため、バルコニーの壁の高さや、犬が登れる台を壁のそばに置かないなどの転落に注意しましょう。
家の周りをぐるりと半周するバルコニーがお気に入りのF様の愛犬です。
人間にとってうれしい工夫
ここまでは犬になった気持ちで犬のためのアイデアを紹介してきました。
次に飼い主にとってありがたいアイデアや設備をご紹介していきます。
第一種換気で気になる匂いも軽減
室内でペットを飼うときの悩みのひとつに匂いがあります。
特に大型犬を多数飼育する場合には気になるかたが多いのではないでしょうか。
大型・中型犬を飼われていて、セキスイハイムで建築いただいたかたも、快適エアリーとエアファクトリー(第一種換気システム)で匂いの軽減を期待いただいて建てられたかたもいらっしゃいます。
実際に住んでみると匂いが気にならず友人からもびっくりされるとお話しいただくケースもありました。
第一種換気の特長は、空気を室内に取り込むのも、室外へ排出するのも機械がおこないます。 効率よく、部屋の隅々まで循環しながら空気が排出されていき、2時間に1回空気が入れ替わるよう計算されており、匂いも一緒に排出されます。
外部から3層のフィルターを通してPM2.0や花粉などを除去ながらし室内に供給します。
太陽光発電システム+蓄電池で万が一の安心と日々の光熱費の削減
万が一の安心
犬を飼ってらっしゃるオーナー様に家を建てたきっかけをお聞きしてみると、「地震でもしものことがあったときに、ペットを避難所に連れていけないから」と答えるかたが多くいらっしゃいます。
家族同様の愛犬を残して、避難所に行くことは避けたいという想いがみなさんあるようです。
セキスイハイムであれば、地震に強い建物であり、さらに太陽光と蓄電池があれば、避難所に行かなくても何とか生活ができるということに魅力を感じてくださり、セキスイハイムを選ばれる愛犬家のかたもいらっしゃいます。
仮に大地震でなくても、停電時も安心になります。
仕事などで昼間は愛犬を家にお留守番させている場合、停電で空調などが止まってしまうと、熱中症や低体温症になる危険性もあります。セキスイハイムの蓄電池であれば、停電になっても自動的に太陽光&蓄電池からの電力供給に切り替わるためもしものときも安心です。
光熱費の削減
先ほど、犬にとっての最適な温熱環境を提供してあげることが大切と書かせていただきました。どうしても夏や冬などは愛犬のために、空調設備をつけっぱなしにせざるを得ません。
近年、光熱費も上昇傾向で少しでも節約したいと思われているかたが多いのではないでしょうか。しかし、人間は我慢できても、愛犬の命にもかかわる室温を節約することは難しいですね。
セキスイハイムでは大容量の太陽光発電システムで、昼間発電しながら蓄電池に電力を蓄えることで夜間もなるべく電気を買わない生活を目指すことも可能です。 これならば家計にも愛犬にも優しい暮らしができますね。
無駄吠えなどの騒音カットができる家
犬を飼うかたで気になることのひとつに音の問題があります。
しつけていてもどうしても起きてしまう無駄吠えが近所に聞こえてしまっていないか気になるところ。
気密性の高い家と遮音性の高い家を選ぶことで、家が音をブロックしてくれます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
一般社団法人ペットフード協会の調査でも犬の寿命は2010年以来伸びており、犬の平均寿命は14.62歳とのこと。大切に育てたいというみなさんの想いがこうした数字にも現れているのだと思います。
そんな愛犬家の皆さまにセキスイハイムの住まいはおすすめです。その理由は3つあります。
①快適エアリーで、クリーンで心地よい環境が提供できる
②大容量太陽光発電と蓄電池で空調をフル活用しても、電気代がかかりにくい
③万一の災害が起きたときも一緒に生活、停電時の心配がない
セキスイハイム東海では、「愛犬家住宅コーディネーター」というペットを大事な家族として暮らす家庭の住まい満足度を高める知識を持った専門家を配置しています。
ぜひ大切なペットと共に暮らす家づくりをセキスイハイム東海にご相談ください。