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メリットやデメリットをふまえた選び方

【徹底比較】ハウスメーカーと工務店の違いは?
メリットやデメリットをふまえた選び方

注文住宅や建売を検討する際に、ハウスメーカーと工務店のどちらを選ぶのが良いのだろう?と悩まれたりする人も多いのではないでしょうか。そもそもハウスメーカーと工務店の違いって何?と聞かれることもよくあります。そこで、ハウスメーカー(セキスイハイム)と工務店それぞれメリット・デメリットを深堀りして解説をしていきます。

ハウスメーカーとは

実はハウスメーカーに明確な定義があるわけではありません。一般的には、全国規模で事業を展開している住宅建設会社のことをハウスメーカーと呼びます。
全国規模といっても、セキスイハイムの場合は工場生産のため、離島の沖縄県では販売しておりません。なかには、寒冷地では販売されておらず、実際には日本の半分くらいの地域でしか販売していないハウスメーカーも存在します。
共通している主な特徴は、あらかじめ工場で部材を加工したうえで現場に搬入して家を建てる「プレカット」を多用していることや、自前で生産設備を有して一部の建材を大量生産する「規模の大きさ」です。

工務店とは

工務店も同じく明確な定義があるわけではありません。一般的には、比較的狭い営業エリア内で地元に密着した活動をおこなっている建設会社のことを工務店と呼びます。工務店と聞いて皆さまが想像されるのは、地域密着型で地域の人に愛される町の小さな工務店ではないでしょうか。想像の通りこれが代表的な工務店です。しかし、それ以外にも中規模でいくつかの県をまたいで営業している住宅建設会社や、フランチャイズ方式を採用して全国各地で家づくりをされている住宅建設会社も工務店と呼ばれます。

それぞれのメリット・デメリットについて深堀解説

一般的に語られているハウスメーカーと工務店のメリット・デメリットは次の通りとなります。

表1.一般的に語られるメリット・デメリット
  ハウスメーカー 工務店
価格 高い 安い
営業規模 全国 地場
経営の安定性 高い 低い
施工品質 高い 低い
設計の自由度 高い 高い
工期 短い 長い
アフターサービス 良い 悪い

しかし、日本の半分くらいの地域でしか販売してないハウスメーカーもあれば、フランチャイズ方式を採用して全国各地で展開している工務店もある…こう説明されると、ますます違いがわからなくなりますよね。
そこで、ここからは大手ハウスメーカー8社のひとつであるセキスイハイムと地域密着の工務店を比較して、それぞれのメリット・デメリットを深堀りして解説します。

比較1:「価格」について

よく、「ハウスメーカーは価格が高く、工務店は価格が安い」という記事を見かけます。
たしかにハウスメーカーの方が、初期費用は高い傾向にあるのは事実です。しかし、その理由については誤解も多く、単純に初期費用が「高い」「安い」だけで結論づけてしまうと住宅会社選びに失敗してしまいます。

【価格差に関する誤解1】広告宣伝費があるから高い?

ハウスメーカーの初期費用が高い理由として、うわさされることの筆頭が、大手ハウスメーカーのほうがTVCMなどで目にすることが多いため「莫大な広告宣伝費をかけているから、無駄に値段が高くなっているのでは?」ということです。
しかし、TVCMがたくさんできるのは、事業規模が大きいというスケールメリットを生かして効率よく広告宣伝をおこなえるからです。

セキスイハイムでは年間で1万棟ほど販売しています。それに対して、小さな工務店の販売数は年間数十棟です。単純に1棟当たりに分解して計算してみると、むしろハウスメーカーのほうが広告宣伝費は安くなることもあります。(そもそも広告宣伝費分を上乗せして販売するという考え方が少しおかしいので、この計算のしかた自体が不適切ですが…)
したがって、大手ハウスメーカーのほうが経費に占める広告宣伝費の割合が高いわけではなく、価格差が出る本当の理由ではありません。

【価格差に関する誤解2】住宅展示場の出展費が高い?

次に聞かれるのが住宅展示場の出展費が高いのでハウスメーカーは値段が高いといううわさです。
SBSマイホームセンターが静岡ではよく知られた住宅展示場ではないかと思います。
そちらに出展している住宅会社一覧がこちらに記載されています。どうでしょうか、大手ハウスメーカー以外にも様々な住宅会社が出展しています。比較的安価な住宅を販売されている会社から、高級路線の会社まで出展していることから価格差と直結しないことがわかります。こちらも広告宣伝費と考え方が同じなのですが、年間の販売数が多ければ、販売1棟にかかる経費としては小さいものとなります。

【価格差に関する誤解3】営業専門の担当がいることによる人件費が高い?

次は人件費の問題です。上記と考え方は同じですね。ハウスメーカーの場合は販売数も多いのでその分人材も多く求められます。その分、・設計・工事・営業・アフターサポートなど分業化しやすくスペシャリストを育てられます。小さな工務店では、社長が設計もやりながら広告のこともやり、営業マンでもあるスタイルになると思いますが、その経営規模にあった社員数となるのではないでしょうか。セキスイハイム東海も創業時は7名からのスタートでした。

【価格差に関する誤解4】材料や設備の仕入れ代が高い?

次は、建設材料や内装設備の仕入れについてです。「同じ材料や設備だとしたら、大手のほうが割高なのではないか?」と思われている方もいるのではないでしょうか。しかし、これも価格差に関する誤解のひとつです。
先述の通り、セキスイハイムは年間約1万棟の住宅を建てています。多くの家を建てることで、部材メーカーや設備メーカーに対する価格交渉力は高まるため、同じものならばより安く仕入れることができます。「まとめて買えば買うほど安くなる」は、皆さんの日用品の買い物も同じですよね。

価格差が出る本当の理由とは?

それでは、ハウスメーカーでの住宅購入価格が高くなるのはなぜでしょうか?他のハウスメーカーのことはわからないため、セキスイハイムの場合に絞って、理由をご説明します。

ひとつ目の理由は、「そもそも使っている素材の品質が高い」ということです。鉄骨・木材・屋根材はもちろん、小さな部品ひとつにまで、品質にこだわった材料を使っています。
素材品質の高さは住宅修繕費用の削減に貢献します。例えば、鉄骨系商品の屋根材はオールステンレスを採用することで耐久性・耐候性が高まり、修繕リスクを抑えられます。

もうひとつの理由は、「最先端技術を取り入れた設備機器のハイテク化」です。セキスイハイムでは、HEMS(ホームエネルギーマネージメントシステム)や空調設備などで、最先端技術を取り入れた設備機器を提供しています。近年は災害対策として「蓄電池」に力を入れており、今では新築住宅の高い割合で搭載していただいています。
これら最先端技術を用いた設備機器は、快適性の向上だけでなく、エネルギー効率を高め光熱費削減に貢献します。世界的に重視されているSDGsの取り組みにもつながります。

初期費用重視なら「工務店」、ランニングコスト重視なら「ハウスメーカー」がおススメ

これらのことをふまえると、とにかく初期費用をなるべく抑えて建築をしたい方は工務店がおススメです。ただし、修繕費や光熱費といった建てた後にかかるランニングコストはあらかじめ計算しておく必要があります。
セキスイハイムは、工務店と比べると初期費用は高くなりますが、その分だけ家の性能が高まり、ランニングコスト(住み続けるうえでのトータルコスト)が抑えられる住まいとなります。

比較2:「営業規模」について

営業規模が広いハウスメーカーの営業担当者は転勤が多い?

「工務店は地域密着のためその地域を理解した家づくりができるが、ハウスメーカーは全国規模のため、担当してくれた営業がすぐに転勤になったりする」といった話があります。
確かにそういう傾向があることは事実で、多くのハウスメーカーは全国への転勤があるため、あまりその地域の特質を知らないまま営業をしていたり、担当営業が知らない間に転勤でいなくなっていたりということも起きがちです。裏を返せば、地域密着で地元の担当者に任せられるのが、工務店の良いところといえます。

セキスイハイム東海は「ハウスメーカー」なのに静岡県に地域密着の会社

実は、セキスイハイムは地域ごとに別の販売会社という組織形態をとっています。セキスイハイム東海は静岡県だけを販売エリアとした地域密着の会社です(マンション販売は除く)。過去3年間の新卒者配属データの平均(2018年~2020年)で、地元への配属率※が87.8%となっています。静岡で生まれて静岡で育った社員が、静岡に根差し、静岡の地域特性に適した住宅を販売させていただいております。
つまり、ハウスメーカーならではの技術力やスケールメリットを生かしながら、地域密着で施主様との関係性をもって住宅を販売しているのがセキスイハイム東海です。

※地元への配属率とは静岡県東部・中部・西部のそれぞれ出身者がそのエリアの店舗に配属された割合、セキスイハイム東海調べ

比較3:「経営の安定性(建てるときと建てた後の安心)」について

大きな買い物だから「倒産リスク」が心配

慎重なお客さまからは「倒産のリスク」について質問をいただくことがあります。「契約した住宅会社が、もし工事の途中で倒産してしまった場合どうなるの?」という心配です。
ハウスメーカーであっても工務店であっても、工事を完了してお引き渡しが済んでいない工事中の建物は建築会社に所有権があり、お施主様は債権者の一人にすぎません。着工金・中間金を払っていたとしても、複数の債権・債務の整理がつかなければ、施主様は他の建築会社に依頼して工事を続けることすらできなくなります。
そのため、「倒産のリスク」は心配になって当然のことです。

小さな工務店で建てる場合は「住宅完成保証制度」の利用を

経営規模が比較的小さい工務店で家を建てる場合は、万が一のことに備えて、住宅完成保証制度を利用することをおススメします。
登録事業者の倒産等により工事が中断した場合に、発注者様の負担を最小限に抑えるため、住宅保証機構が追加で必要な費用や前払い金の損失の一定割合を保証するというサービスです。 また、施主様の希望により工事を引き継ぐ事業者様のあっせんもしてくれます。
ただし、利用できるのは住宅保証機構に登録されている事業者(工務店)で家を建てる場合に限られ、すべての工務店で利用できるわけではありませんので注意が必要です。

比較4:「施工品質」について

施工品質については「ハウスメーカーは部材や建て方が規格化されているから品質が一定で、工務店は地元の大工がつくるためその力量に左右されるために注意が必要」という記事が多いです。はたして、これは本当でしょうか。

施工品質のカギを握るのは「大工職人の腕まかせ」になってしまっていないかどうか

施工品質の良し悪しは、ハウスメーカーだからとか、工務店だからということは直接の理由ではありません。正しくは、「工事のしかた」に起因します。

住宅建築で連想するのは、現場で大工職人が汗水流して「トントン」「カンカン」やっている風景でしょう。しかし、この大工職人が現場で作業をするということが、施工品質にムラが出る原因そのものです。
どんなに腕の良い大工職人でも、人間である以上、ミスもあれば作業のムラも生じます。
もし仮に、昔のように大工職人が豊富にいて、だめならば別の大工を使えるといった時代だったら良いのでしょうが、現在はどこへ行っても大工職人が不足しているという現状があります。国勢調査によると2000年に約64万人いた大工人口は、2020年には約21万人にまで減少しています。腕の良い大工職人は奪い合い、さてあなたの建てる家は優秀な大工さんに担当していただけるでしょうか?

施工品質を高めるためにハウスメーカーが採用しているのが「工場生産」

施工品質を高めるために、多くのハウスメーカーでは、工場生産を取り入れています。
工場生産を採用することで、大量生産ができるだけでなく、機械化による精密かつ正確な作業ができるためです。

しかし、「工場生産」とひと口にいっても、どこまでの工程を工場生産化しているかは、ハウスメーカーによってまちまちです。
いちばんシンプルなのは「プレカット」と呼ばれている工場生産化で、住宅建築に使用する部材をあらかじめ工場で切断・加工し、現場では組み立てるだけというというものです。多くのハウスメーカーで取り入れられている方法ですが、はたして、工場で部材をカットすれば、一定の品質の住宅が均一にできあがってくるのでしょうか?

いくら材料の加工品質が均一化されていても、現場で地元の大工さんが組み立てに多くの時間を割いている以上、間違いなく現場品質はばらつきます。

セキスイハイムは大半の施工プロセスで「工場生産化」を実現

そこで、セキスイハイムでは可能な限りの工程を工場でつくる独自の施工プロセスを築いています。セキスイハイムでは、冷暖房が完備された雨の降らない環境で、大型の機械を使いながら、家づくりの大半を工場で生産します。
工場から出荷されると、なんと一日で「雨じまい(屋根も含めて雨が入らない状態にする)」までを完了します。

実はこの「現場での施工期間の長さ」が品質に大きく影響を与えます。問題となるのは雨で部材が濡れてしまうこと。カビや悪臭が発生してしまったり、品質に影響を及ぼす問題が発生する可能性があります。したがって、1日で雨じまいができるという驚異の施工スピードは、品質向上に大きく貢献します。
詳しくは、セキスイハイムの工場を紹介したページをぜひご覧ください。

比較5:「間取り設計の自由度」について

間取り設計の自由度に関しては、「ハウスメーカーの家は画一的、工務店の家は自由度が高く何でもできる!」と書かれていることが多いのではないでしょうか。これはその通りだと思います。では、なぜハウスメーカーは画一的な設計をするのでしょうか?

ハウスメーカーの間取り設計が画一的なのは、「型式認定」制度を利用しているから

ハウスメーカーの多くは「型式認定」という制度を利用することで、建築確認申請を簡略化しています。事前に施工できるある程度の「型」を登録しておくことで、安全性を担保するという制度です。ただし、ハウスメーカーが「型式認定」を採用しているのは建築確認申請の手間を省きたいからではありません。長年の研究と施工実績によって裏付けされた「型」に沿って設計することで、耐震性能を担保し、施工品質を保つために取り入れています。

ハウスメーカーでも「型」から外れた間取り設計は時間とお金をかければできますが、少し大変な作業になります。ただ、せっかくハウスメーカーで高い性能の家を建てるのに、わざわざ型式認定から外れた家を建てたいというお客さまは少ないです。

工務店の間取り設計は「自由度が高い」が、それゆえに失敗リスクも伴う

小規模~中規模工務店で型式認定を取得しているケースはほとんどないと思います。そのため「型」にとらわれず自由にプランを作成できます。
ただ、何でも自由だから良いかというとそういうわけではありません。工務店ごとに定めている独自規格や建築予定地の制限があります。また「自由」にできるのは、間取り検討の楽しみが増える反面、専門的視点も交えて相当慎重に間取りを練らないと、とんでもなく不自由な家ができてしまったり、耐震性能が落ちてしまったりというリスクと隣あわせです。
間取りの自由設計は工務店に丸投げするのではなく、施主様としても間取りに関することをしっかりと情報収集し、設計に関することをしっかりとコントロールできる人にはおススメです。

セキスイハイムで実現できる間取りプランとは?

セキスイハイムには、耐震性能を担保、品質を保つためにさまざまな制約があります。ただ、制約があるなかでも、施主様の望みをかなえるための間取りの工夫はできます。
さまざまな間取りプランを掲載したコンテンツを用意していますので、皆さんが望む間取りがセキスイハイムでかなえられそうかどうか、ぜひチェックしてみてください。

またセキスイハイム東海には「デザインセンター」という間取り作成のプロフェッショナルチームがあります。一級建築士の中でも住宅デザインのプロに間取り制作を依頼することもできます。設計費用は無料です。

比較6:「工期」について

工期については、「ハウスメーカーのほうが短く、工務店のほうが長くかかる」ケースが一般的です。工期が短くなるのは、施工品質のところでもご紹介した工場生産をハウスメーカーが取り入れているためです。

セキスイハイムは家づくりの大半を工場でおこなうため、ハウスメーカーのなかでも特に短工期です。建築現場で基礎をつくりながら、工場で家本体をつくっていきます。そのため、基礎着工からお引き渡しまで約3か月という短期間で家づくりができます。

現場での工事期間が長いほうが「ていねいに工事をしてくれている」と思ってしまいがちですが、実際にはセキスイハイムでは、施工品質を上げるために、現場での工事期間を短くする努力をしています。

工期が短ければ、その分だけ早く入居でき、今お住まいの賃貸住宅の家賃を抑えられます。
建て替えの場合、仮住まいの期間(家の解体から入居までアパートを別に借りて生活する)が短く済むという利点もあります。

比較7:「アフターサービス」について

「一般的にはハウスメーカーはアフターサービスが手厚く、工務店はアフターサービスの仕組みをもっていないところが多い」というイメージがあると思います。
ただ、実はハウスメーカーでも大きく差があることをご存じでしょうか?
アフターサービス、アフターメンテナンス、保証制度・・・このあたりはしっかり整理したうえで施工会社を選ばれることを強くおススメします。
そのためには、まずはアフターサービス・アフターメンテナンスと保証制度の違いを理解しておく必要があります。

「保証」とは

「保証」というのは、間違いなく大丈夫という証しです。したがって何か問題が起こった場合には、無償で補修工事・部品交換をしますよという約束となります。

工務店でもハウスメーカーでも、国の法律によって、住宅の主要構造部分や雨水の浸入を防止する部分の設計ミスや施工ミスによる欠陥(瑕疵)に関して、10年間の保証責任(瑕疵担保責任)を負っています。したがって、10年保証はどの住宅会社も最低限となり、そこからさらに保証期間を延長することで、住宅会社はサービスの差別化を図っています。

ハウスメーカーでも保証期間はバラバラです。なかには「60年長期保証」という名称で保証を売りにしているメーカーもあります。これを見ると、「すごい!サポートじゃなくて、長期保証だから60年の間に何かが起こっても全部無料で直してもらえそう!」と思ってしまいますが、これにも落とし穴があります。

保証制度で必ず確認しておいたほうが良いのが、「有償の点検」「有償メンテナンス」が条件になってないかです。例えば、次のような条件文を見てみましょう。

※30年長期保証は、10年目、15年目、20年目の定期点検(無償)と弊社が必要と認めたメンテナンス工事(有料)が保証適用条件となります。

この例を読み解くと、10年、15年、20年のタイミングで基本的には有償の工事をすることによって保証期間が延びるという仕組みになっています。つまり有償でのメンテナンス工事をしなければ、保証期間は法律で定められた最低期間である10年となります。

ちなみにセキスイハイムは、さらに保証期間を延ばして、鉄骨系商品は30年、木質系商品は20年を保証期間として定めています。プログラムで規定された定期点検を受けていただくことと、故意、もしくは間違った使い方をされてないことが条件にはなりますが、「有償のメンテナンス工事」をしていただかなくても構造耐力上主要部分(基礎・壁・床・屋根)雨水侵入部分(外構・外装・開口部)は上記保証期間となります。※タイル外壁の場合

アフターサービス・アフターメンテナンスとは

アフターサービス・アフターメンテナンスとは、快適な家を維持し、問題を早期に解決するために、定期的な診断をおこなうサービスのことをいいます。診断自体は無料ですが、診断の結果行う工事は有料となります。(保証期間内のものは除く)

セキスイハイムでは、「60年・長期サポートシステム」というアフターサービス・アフターメンテナンスの制度があります。これは60年間決められたプログラムに沿って、定期的に「点検」をさせていただくという制度です。点検で、何か問題が見つかった場合には「有料」で工事をさせていただくのが前提になります。
「60年サポート」といっていても、問題が起きた場合に無料で修理できるわけではないという点にご注意いただく必要があります。ただ、人間が健康診断をすることと同じです。深刻な問題になる前に早め早めに対処できれば、リスクも費用も少なく済みます。

「スムストック制度」に加入できているかも確認しましょう

アフターサービスに関連することで、もうひとつ確認しておいたほうが良いのが、「スムストック制度」に加入できるかどうかです。

一般社団法人優良ストック住宅推進協議会において、住まいに関する新しい審査基準を設け、安心と信頼の証しとして誕生したのが「スムストック」というブランドです。
つまり、スムストックの認定条件=長く安心して住める住宅を提供している会社の証しです。

セキスイハイムは、「スムストック」の審査基準である、過去の点検・補修内容等の住宅履歴データが整備され、50年以上の長期点検対応、優れた耐震性能を有している住宅であることをクリアしています。

住宅履歴がデータベース化されていれば、万が一のときにも正確な対応が可能です。
長期のメンテナンスプログラムがあることで、問題の早期発見により家のダメージを最小限に抑えることができます。
それだけでなく、住宅を売却するということになった場合にも、高い価値がある物件となります。

まとめ:良いハウスメーカー・工務店の選び方

長くなりましたが、冒頭でご紹介した、一般的に語られているハウスメーカーと工務店のメリット・デメリットを正確に書き換えると、次の通りとなります。

表2.ハウスメーカーと工務店のメリット・デメリット
  ハウスメーカー 工務店
価格 コストと品質の見極めが必要
営業規模 全国(ハイムは別) 地元密着
経営の安定性 高い 低い
施工品質 一概にはいえない
設計の自由度 低い 高い
工期 短い 長い
アフターサービス 一概にはいえない

ここまで、お読みいただいた皆さまであれば、おわかりいただけたかと思いますが、ハウスメーカーだから、工務店だからとひとくくりで比較するのは必ずしも適切ではありません。

良いハウスメーカー・工務店がどこなのかは、皆さまの家づくりに関するご要望や価値観にあっているかどうかによって大きく左右されます。
そのためまずは、自分たちが実現したい家はどのような家なのかを明確にし、目先の金額(初期費用)だけに踊らされず、家が建った後の60年間も見据えたうえでの建築計画を立ててみましょう。それ次第で「ハウスメーカーのほうが適している」こともあれば「工務店のほうが適している」こともあります。
ただし、そこで終わらずに、ハウスメーカー(もしくは工務店)のなかでも、上記のメリット・デメリット表の観点で会社ごとの違いを比較検討されると、あなたにぴったりの住宅会社を見つけることができます。

ハウスメーカーのほうに良さを感じていただいた方は、ぜひセキスイハイムも候補のひとつとしてご検討いただけると嬉しいです。