マイホーム の建築や購入は人生における大きな決断です。
そのため、家を選ぶ際には長期的な視点が欠かせません。特に「アフターサービス(アフターサポート)」は、住宅購入後の安心感を左右する重要な要素です。
この記事では、住宅におけるアフターサービスの役割や選び方のポイントを解説します。
住宅におけるアフターサービスとは?
住宅におけるアフターサービスとは?
購入したばかりで問題のない住宅や設備機器も、長く住むことで少なからず経年劣化や故障などのトラブルが起こります。
人が健康診断をして悪いところを見つけ早期治療していくように、住宅も定期的な点検や診断、それに伴うメンテナンスをしていく必要があります。 その一端を担うのがアフターサービスです。
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保証とアフターサービスの関係
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住宅を購入する際には、「保証」と「アフターサービス」の違いを正しく理解しておくことが大切です。
まず、「保証」とは、住宅の主要構造部分に欠陥(瑕疵)があった場合に適用される制度です。
新築住宅の売主などは、住宅の品質確保の促進等に関する法律に基づき、主要構造部分に対して10年間の瑕疵担保責任を負うことが義務付けられています。
この保証は、どの建築会社で建てた場合でも国が定めた最低限の基準として提供されます。 さらに、建築会社によっては主要構造部分以外(外装材、内装材、住宅設備など)の保証を独自に追加したり、保証期間を10年以上(20年、30年、または永年保証)に延長するサービスを提供したりしている場合もあります。
一方、「アフターサービス」は、保証期間中に問題が発生しないよう、住宅を適切に維持管理するための点検や保守などのサービスを指します。
このサービスは法律で一律に定められているわけではなく、各建築会社が独自に内容や期間を設定しています。例えば、点検の頻度や対応範囲、費用などが会社ごとに異なります。
また、建築会社によってはアフターサービス専用の部署を設けている場合もあれば、専門会社に委託しているケースもあります。
そのため、どのような体制で提供されているかを確認しておくことが重要です。
保証は「問題が発生した場合に備える制度」、アフターサービスは「問題が発生しないよう住宅を維持管理する仕組み」と覚えると分かりやすいでしょう。
アフターサービスから考える住宅会社の選び方6選
アフターサービスは住宅購入後の顧客満足度を高めるためにも非常に重要です。
アフターサービスが充実していることで、大きなトラブルや修繕などのコスト負担を軽減することが可能になります。 ではどのような点を考慮して選べばいいのでしょうか?
1.点検の期間・頻度・費用を確認しよう
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住宅のアフターサービスを選ぶ際には、点検や診断の「期間」「頻度」「費用」をしっかり確認することが重要です。
建築会社によって、点検の内容や提供期間はさまざまです。たとえば、20年・30年・60年と長期間にわたり無料点検をおこなう会社もあれば、一定期間後に有料点検へ切り替わる会社もあります。
また、一部の建築会社では、10年目以降に保証を延長することで無料点検も延長されるケースがあります。
住宅購入後の安心感を得るためには、次のポイントを確認しておきましょう。
- 点検が実施される期間はどのくらいか
- 点検の頻度はどの程度か(例:年1回、5年ごとなど)
- 点検費用は無料か、有料の場合はいくらかかるのか
これらの要素を建築費用と合わせて検討することで、長期的なライフサイクルコストをより正確に把握できます。適切なアフターサービスを提供している会社を選ぶことで、住宅購入後の安心感が大きく向上するでしょう。
2.受付窓口が充実しているかを確認しよう
アフターサービスを選ぶ際には、受付窓口の充実度も重要な判断基準になります。
特に、24時間365日対応の窓口がある建築会社であれば、緊急時にも迅速なサポートを受けることが可能です。
また、最近では専用アプリやLINEなどのSNSツールを活用して、不具合箇所の写真を添付しながらやり取りができる便利なサービスを提供している会社も増えています。
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- 問い合わせ対応の時間帯(24時間対応か、営業時間が限定されているか)
- 緊急時の対応体制が整っているか
- アプリやSNSを活用した簡便な連絡手段があるか
相談しやすい環境が整っている会社であれば、何か問題が起きた際にも安心してサポートを受けることができます。信頼できる窓口体制を持つ建築会社を選ぶことで、アフターサービスの満足度が大きく向上するでしょう。
3.専任のスタッフを置いているかを確認しよう
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住宅の不具合は、構造的な問題から小さな設備の使い方に至るまで多岐にわたります。
そのため、専任スタッフを設置しているかどうかは、アフターサービスの質を見極める上で重要なポイントです。
建築会社によっては、新築時の営業担当や工事監督がアフターサービスを兼任している場合や、外部の専門会社にサービスを委託しているケースもあります。
一方、専任スタッフを配置している会社であれば、その会社独自の知識やノウハウを生かした対応が可能となり、問題解決がスムーズに進む傾向があります。 専任スタッフがいる建築会社を選ぶことで、購入後も安心してサポートを受けることができます。
自宅からアフターサービス拠点の距離を確認しよう
アフターサービスの専門スタッフがいる場合、そのサービス拠点との距離も事前に確認しておきましょう。緊急対応が必要になった際、自宅から1時間以内に到達可能な距離に拠点があると、迅速なサポートが期待できます。
ただし、近くにモデルルームがあるだけでは十分とは言えません。
モデルルームは主に新築住宅の打ち合わせをおこなう場所であり、そこにメンテナンスを担当する専門スタッフが常駐しているとは限らないからです。
建築会社を選ぶ際には、サービス拠点の場所や対応力についてもしっかり確認しておくことで、購入後のトラブルに備えることができます。
4.メンテナンススケジュールが提案されているか確認しよう
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住宅に採用される外壁や屋根、設備によって、適切なメンテナンス時期は異なります。
そのため、引き渡し時や定期点検の際に、住宅のメンテナンススケジュールが提案されるかどうかは重要な確認ポイントです。
お住まいごとに長期的な視点で作成されたプログラムがあれば、必要なメンテナンスの時期やおおよその費用を把握することができます。これにより、計画的な管理が可能になり、予期せぬ出費を避けることができます。
家は建てたら終わりではありません。
建築費用だけでなく、長期間にわたるライフサイクルコスト(LCC)をしっかり把握し、計画的に準備しておくことが大切です。
5.住まいの記録をきちんと残しているか?
住まいの記録をきちんと残しているかも、アフターサービスの質を判断するポイントです。
新築時の図面や設備の状況、建築確認申請の内容、修繕やメンテナンスの履歴などデータとして保管されていればさまざまなケースで役立ちます。
例えば、以下のようなことが考えられます。
- 図面や修繕記録があれば、問題が発生した際に迅速に対応できる
- 過去の修繕履歴を基に、将来的に発生しうる問題を予測し、予防的な保全活動をおこなうことができる
- 住宅売却時でも信頼性をアピールでき、資産価値の向上や適正価格での取引が可能
- 建築基準法やその他の法令に基づいた建築がおこなわれていることを証明し、法的トラブルを未然に防ぐ
- 災害や事故が発生した際、保険請求をおこなうための記録として役立つ
- 建物の状態や過去の修繕履歴が明確であることは住民の安心感にもつながる
家は完成して終わりではありません。
長く安心して住むためにも自宅のデータや履歴がきちんと保管されているかを確認することも大切です。
6.リフォームや売却まで含めた一貫したサポート体制があるか?
リフォームや売却まで含めた一貫したサポート体制があるとなおよいでしょう。
長く住んでいれば単純な修繕だけでなく、ライフスタイルの変化によるリフォームの必要性や場合によっては今ある自宅を売却するケースもでてきます。
そういった際に、住宅のライフサイクル全体をサポートしてくれる住宅会社を選ぶことができれば、長期的な安心感が得られます。
セキスイハイム東海のアフターサービス
安心の60年長期サポートシステム
セキスイハイム東海では、安心の60年長期サポートシステムを提供しています。
このシステムにより、長期間にわたって住宅のメンテナンスやサポートを受けることができます。 定期的な点検や修理が含まれており、安心して暮らすことができます。
24時間365日の受付体制
セキスイハイム東海では、24時間365日の受付体制を整えています。緊急メンテナンスやお困りごとに加え、お手入れ方法のアドバイスやリフォーム相談などにも対応します。
また、オーナーさま専用のウェブサイトでは、設備の使い方、お手入れやメンテナンス方法、災害時対応などもご紹介。
メールやLINEでもお問い合わせを受け付けています。
※修理などの対応は、24時間365日体制ではありません。
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まとめ
アフターサービスが充実している住宅会社を選ぶことで、購入後のトラブルを未然に防ぎ、安心して暮らすことができます。
点検の期間・頻度・費用、受付窓口の充実度、専任スタッフの有無、メンテナンススケジュールの提案、住まいの記録の管理、一貫したサポート体制などを確認し、最適な住宅会社を選びましょう。
新築住宅を検討している方は、ぜひこの記事を参考にして、理想の住宅会社を見つけてください。