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【実例集】快適な洗面所のレイアウトと広さを紹介
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従来、洗面所といえば洗面台と脱衣所が一体となった約2畳の空間が一般的でした。
この広さは、洗面台と洗濯機を設置し、脱衣に必要な最小限のスペースを確保するためのものです。
しかし、近年では洗面所と脱衣所を分けたり、脱衣所をランドリールームとして兼用するなど、ライフスタイルや利用シーンに合わせた柔軟な設計が増えています。
今回は、セキスイハイムで建てられたお客様の実例をもとに、洗面所レイアウトのポイントや工夫を詳しく解説します。

洗面所のレイアウトのポイント

洗面所の使い方を整理する

まずは、洗面所の用途を明確にしましょう。
以下のような多目的スペースであることが一般的です。

  • 手洗い
  • 歯磨き
  • 洗顔
  • 身支度
  • 洗濯
  • 脱衣や着替え

洗面所は、プライベートな場面と共有する場面が混在する空間です。
特に手洗いは来客が利用することもあるため、利便性とともにプライバシーをどう確保するかがポイントとなります。
このような多目的性を考慮した上で、最適なレイアウトを選ぶことが重要です。

脱衣所と一体型

洗面所と脱衣所を一体化することで、スペースをコンパクトにまとめられるのが最大のメリットです。
この設計により、他の居住スペースを広く確保できます。また、室内干し機能を追加すれば、洗濯家事の動線が短縮されます。
さらに、キッチン近くに配置すれば、家事全体の効率が向上するため忙しい家庭にも適しています。

脱衣所と分離型

洗面所を独立させることは、誰かが入浴中でも気兼ねなく利用できる点が魅力です。また、来客時にもプライバシーを確保しやすく、安心して使用してもらえます。
さらに、玄関近くに配置すれば、帰宅後すぐに手洗いや着替えが可能になり、衛生面での利便性も高まります。
洗面所と脱衣所を分ける場合には、トイレの洗面も兼ねる考え方もおすすめです。このレイアウトにより、トイレ内に手洗い器を設置する必要がなくなり、設備コストを抑えられます。
また、掃除の手間も減り、日常のメンテナンスがより簡単になります。

生活にあわせた設置場所の考慮

暮らしやすさを左右する“動線”を重視して、洗面所の設置場所を検討しましょう。
家族それぞれの一日の動きを書きだしてみると、優先順位を決めるヒントにつながります。

  • 家族の身支度時間が重なる場合に混雑を避ける工夫
  • 帰宅後、リビングに入る前に手洗いや着替えができる動線設計
  • 洗濯の流れ(洗う→干す→畳む→収納)をスムーズにする配置

必要な広さを考える

洗面所はその使い方によって必要な広さが異なります。
1.5畳、2畳、3畳の3つのパターンを見ていきましょう。

1.5畳

洗濯機と洗面台を設置するだけで約1畳の空間が必要となります。
残りの空間が脱衣スペースとなるため、収納やゆったりとした洗面台の設置は難しく、洗面所の最低限の広さと言えます。

2畳

洗面所と脱衣所を一体化するのであれば、最低限2畳程度の広さが必要となります。
ただし収納棚を設置したり、家族の人数が多く身支度の時間が重なる場合には、やや窮屈に感じることがあるでしょう。

3畳

3畳ほどの広さがあれば、収納棚を備え付けたり、ランドリールームとしての機能をもたせたりなど選択の幅が広がります。

快適な洗面所にする工夫

収納量を考える

洗面所には意外に多くの物を収納する必要があります。
タオルや歯ブラシ、ドライヤー、スキンケア用品などを考慮し、十分な収納スペースを設けましょう。
壁面収納や引き出し付きの洗面台などを活用すると便利です。

窓の設置

近年では住宅の換気性能が向上し、防犯やプライバシー配慮の面からも洗面所に窓を設けない設計も増えています。
ただし、自然光でのメイクや明るい空間を好む場合には、窓の大きさや位置を工夫して設置するようにしましょう。

コンセントの数と位置

洗面所で使用する電化製品(ドライヤー、ヘアアイロン、電動歯ブラシなど)を想定し、必要なコンセントの数と位置をあらかじめ計画することが重要です。

階段下スペースの活用

限られた建築スペースを有効活用するため、階段下を洗濯機置き場として利用する方法もあります。
ただし、洗濯機の上に収納ラックを置きたい場合には注意が必要です。

洗面所の実例紹介

1.ランドリールームと隣接した洗面脱衣室

広々とした洗面カウンターは、大人が2人並んでも十分に身支度ができる余裕のあるサイズ。
また、大きな鏡とスケルトン仕様の浴室扉を採用することで、視覚的に広がりを感じられる設計となっています。
さらに、脱衣室に隣接してランドリールームを配置することで、洗濯動線が効率的に整えられた実例です。

2.洗面所と脱衣所兼ランドリールーム

洗面所と脱衣所を分離したタイプの設計例です。
脱衣所には洗濯機、物干しポール、カウンターが設置されており、「洗う→干す→畳む」という洗濯作業を一つの空間内で完結できます。

3.洗面ボウルを2つ配置

朝の身支度時間が重なることが多い大家族に特におススメな、洗面ボウルを2つ設置した事例です。
高級感のあるホテルライクな空間を演出できる点が魅力ですが、広めのスペースを確保する必要があるため面積とコストが増加し、清掃の手間が増える可能性も考慮する必要があります。

4.大きな開口で明るく開放的に

洗面脱衣所では、プライバシーを考慮して小さな窓が採用されることが一般的ですが、この事例では大胆に掃き出し窓を採用しました。
脱衣スペースと窓の位置を工夫してずらすことで、プライバシーを確保しながら、洗濯物にあたたかな陽射しを取り込める設計です。 また、ペットを飼っている家庭では、外から直接アクセスできる設計が便利です。散歩後すぐに手足を洗えるため、日々のお世話がより楽になります。

まとめ

家庭によって洗面所に求める機能やデザインはさまざまです。
家族のライフスタイルに合ったレイアウトを選ぶことで、日々の生活が格段に快適になります。

まずは、洗面所や脱衣所をどのように使いたいか明確にし、日常生活の中でどのタイミングで誰が使うのかを整理しましょう。これにより、優先順位がはっきりします。

そのうえで、プロの設計士に相談すると、よりスムーズに提案を受けられます。
また、提案された間取りを評価する際にも、自分たちのニーズと照らし合わせて判断しやすくなるでしょう。
具体的にレイアウトを知りたい方は、セキスイハイム東海の分譲住宅や住宅展示場にてご覧いただけますのでお気軽にご来場ください。
このコラムが、みなさまの夢のマイホームづくりの参考になれば幸いです。

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